この記事はRespawn Entertainmentが開発した『Apex Legends』(以下、Apex)のプレイ中に発生する重い、ラグい、カクつく問題に焦点を当てた記事です。最近Apexをプレイしていると、瞬間的にプレイにカクつきを感じました。この問題は、グラボの性能が足りない可能性があることが分かり、その時の状況などを詳しくまとめていきたいと思います。
この記事は、以下のような方におすすめです!
- 最近Apexがカクついて、グラボが原因ではないかと考えている方
- フレームレート(fps)が出ているのに、瞬間的にカクつく現象に悩んでいる方
- Apexではないが、別のゲームをプレイしていてカクつく原因を見つけたい方
- PCパーツに興味があり、原因の究明を楽しみたい方
Apexをすると瞬間的にカクつく問題が発生
最近Apexをプレイしていると、急にカクつきが発生することに気付きました。
特にピースキーパーを使う瞬間にカクつくと、フリック撃ちがうまくできず、非常にストレスを感じます。この問題は、ロビーから戦闘が始まるまでの間には発生せず、プレイ中に限って起こります。
今までは144fpsを常に維持していたわけではありませんが、戦闘中にカクつくといったことは全くありませんでした。
これらの問題から、原因を探って改善策を見つけたいと思います。
私のゲーム環境と分析方法
パソコンのスペックは、以下のとおりです。
スペック
OS:Windows10
MB:H370M BAZOOKA
CPU:i7-8700K
RAM:PATRIOT 32GB
GPU:GK-GTX1070Ti-E8GB
原因を特定する方法は、MSI Afterburnerを使用して各パーツ(CPUやGPUなど)の使用率や温度を計測しました。この計測したログから、分析を行いExcelを使用してグラフにしていこうと思います。
分析
Apexのプレイ中に瞬間的にカクつく問題ですが、いくつかの原因が考えられます。
まずネットワーク回線やPCパーツの故障を考えましたが、インターネットが使えることや他のゲームができているので故障ということはないです。
ここでタスクマネージャを確認したところ、グラボの使用率が高いなと気づきました。ここで、性能が足りないからカクつく問題が発生しているのではないかと考えました。
タスクマネージャーは簡易的なので、MSI Afterburnerを使い詳細に見ていくことにしました。
使用率とフレームレートの関係
上記の図は、CPUとGPU(グラボ)の使用率(usage)とフレームレート(Framerate)の関係をグラフにしたものです。
このグラフの両端は、ロビーからマッチ、マッチから待機画面(ロビー)に移り変わる瞬間なのでフレームレートの落ちは気にしなくても良さそうです。
しかし問題は、マッチ中のフレームレートの落ちです。
フレームレートは基本的に144fps付近のスコアが出ていますが、図の中央付近にあるオレンジ色の線に注目すると105fps付近まで落ち込んでいるのが分かります。
またそれぞれの使用率が高いところを見ていくと、CPU使用率は60後半から70台で推移していますが、GPU使用率は90後半までいっていることが分かります。
この結果から、GPUのリソースがほぼ最大限に使われているにもかかわらずフレームレートが下落しているためGPUの性能が足りないという事が分かりました。また、CPUの使用率が低いことからCPU処理の足を引っ張っているボトルネックが発生していることが分かりました。
温度とフレームレートの関係
また、CPUとグラボの温度とフレームレートの関係をグラフにしてみました。
見てみるとCPUの温度よりグラボの温度が高いことがわかり、フレームレートの下落しているポイントとグラボの温度が70℃に達しているポイントと近いので関連がありそうです。
しかし、70℃はそこまで高い温度ではないです。
このため、温度が関係してフレームレートが低下している原因だと考えにくいです。
結果
先程の分析から、グラボの使用率が高いときフレームレートが低下していることが分かりました。
この分析とゲームがカクつく原因について調べてみると、
低いフレームレートはゲームにおいて臨場感を損なう要因となります。オープンワールドのゲームを想像してみてください。初めて巨大都市に入っていくと、動きがとても遅くなります。カメラの反応が遅れ、頭上で揺れていた旗の動きが止まり、キャラクターは空間を飛び越えるように位置を変えます。プレーイヤーの動きがカクカクとしたり、移動する速度が遅くなったりします。
ということで、低いフレームレートが起こることでプレイヤーの動きがカクつくといったことがあるそうです。
この点を踏まえると、基本的に144fpsフレームレート出ているのにも関わらず、使用率が100%に近くなったことでフレームレートが瞬間的に下がることで、ヌルヌル画面が動いていたのに急に画面がカクついてしまっているという可能性が高いことが分かりました。
この結果からグラボの性能が足りないため、瞬間的に低いフレームレートが起こってしまい、画面がカクついてしまっている可能性が高いことが分かりました。
まとめ
- 問題
- Apexをプレイしていると瞬間的にカクつく問題が発生する
- 分析
- フレームレートは基本的に144fps付近まで出ているが、フレームレートが落ち込んでいる箇所があった
- GPUのリソースがほぼ最大限に使われているにもかかわらず、フレームレートが下落しているためGPUの性能が足りない
- CPUの使用率が低いことから、CPU処理の足を引っ張っているボトルネックが発生している
- 結果
- グラボの性能が足りないため瞬間的に低いフレームレートが起こってしまい、画面がカクついてしまっている可能性が高い
現在では4000番代のNVIDIA製のグラボが出ているので、そろそろ買い替えどきかなと考えたいので機会があれば交換したいですね。一応、別のゲームはカクつく問題を気にせずできるので。
今回私の環境ではこのような考えに至りましたが、利用者様の環境によって異なる結果が起こる可能性があります。なにか利用者様のヒントになれば幸いです。
また過去にメモリが原因でプレイできないことがあり、その時の状況と結果をまとめた記事があります。こちらも見ていただきAPEXが重い、ラグい、カクつくといった問題の解決につながれば幸いです。
これまで、見ていただきありがとうございました!