【2024年版】SnapUpの特徴は?メリット・デメリットをまとめました!

この記事は、さくらのレンタルサーバーで使える「SnapUp」を実際に使ってみた感想をまとめたレビュー記事です。これから利用を検討している方に向けて、メリット・デメリット、注意点をユーザー目線で解説します。当サイトでは、さくらのレンタルサーバーを利用したての頃からこのサービスを利用してきました。この経験をもとに、初めての方でも分かりやすい内容でお届けしますので、ぜひ参考にしてください。

ねこたびや
ねこたびや

この記事は、以下のような方におすすめです!

  • SnapUpをこれから利用したいと考える方

 

この記事は、以下の環境を元に執筆しています。

  • プラットフォーム:WordPress
  • テーマ:Cocoon
  • サーバー:さくらのレンタルサーバー スタンダードプラン

SnapUpとは?

SnapUpとは、さくらのレンタルサーバーとさくらのマネージドサーバーで使えるスナップショットとステージングサービスになります。

スナップショット

スナップショットとは、システムやデータの瞬間的な状態を記録することです。

この記録されたスナップショットは、最大8つまでバックアップできます。バックアップを取ることで、万が一のトラブルに備え、迅速に復元ができます。

ステージング

ステージングとは、ウェブサイトやアプリケーションの開発や変更を本番環境に反映させる前に、テストや確認を行うための環境のことです。

この環境を使うことで、現在運営しているサイトをコピーして本番環境に近い環境でテストができるのが利点です。

 

SnupUpは、サイトにトラブルが発生してもデータを復元したり、サイトの設定変更をテストしたりできるので、更新作業の安全性を高めてくれます。実際に使ってみた経験をもとに、その特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。

先に公式サイトを確認したい方は、こちらの「バックアップ&ステージングとは?」をご参照ください。

当サイトの環境では、本番環境のスナップショットからSnupUpのステージングサーバーへセットして使おうとすると、500エラーが発生してしまいます。このため、SnapUpのステージングに関する体験が記載できないので、スナップショット(バックアップ)の視点のみをこの記事でまとめています。予めご了承ください。

メリット

難しい操作がない

SnapUpは、利用するのに難しい操作がないです。

SnapUp管理画面のスクリーンショット画像

上記の画像は、SnapUpの管理画面です。

スナップショットを取得するときやスナップショットを本番環境へ適用するときは、この画面を使って作業を行います。

基本的には、マウスで作業を行い、スナップショットの名前をつけるときにキーボードを使うぐらいなので、難しい設定ファイルを直接編集することなくスナップショットを取得できます。

このため、手順が確立されているため、難しい設定ファイルを直接編集することなく利用できるのが利点です。

バックアップの自動化ができる

SnapUpは、自動的に定期的なバックアップを行う機能を備えており、万が一のトラブルにも備えることができます。

Snapupから確認できるスケジュール設定の画像

SnapUpでは、スナップショットを実行する間隔を設定することができます。

このメリットとして、手動でバックアップを取り忘れてしまっても、ある程度サイトを復旧できるメリットがあります。

サイトを運営していると、毎日のようにコードやWordPressの設定を変更していくことがあるかと思います。このような修正を行う際には、あらかじめ手動でバックアップを取りますが、忘れてしまうことがあります。

この状態でエラーが発生してしまうと、サイトをエラーが発生する前の状態に戻すのが困難になり、バックアップを取っていないと最悪の場合、サイトを失う可能性があります。

このため、SnapUpは定期的にバックアップを取る機能があるため、バックアップを取っていないことによりサイトを失うリスクを軽減する手段として有効です。

デメリット

スナップショットが8つまでしか保存できない

SnapUpは、スナップショットを8つまでしか保存できないため、定期的かつ自動でデータを長期間保存するには不向きです。

SnapUpのスナップショット保存上限により、週に1回スナップショットを取得した場合、保存できるのは約8週間分のバックアップとなります。それ以上前のデータを定期的に保存する場合は、別途バックアップサービスやプラグインを利用する必要があります。

数ヶ月前や数年前のデータを復元する機会は少ないかもしれませんが、サイト運営方針によっては長期保存が必要な場合があるかと思います。

このような場合、SnapUpだけでは対応しきれない可能性があります。

このため、定期的かつ自動でデータを保存する設定で長期間保存したいのであれば、別のバックアップサービスやプラグインの導入が必要な点に注意です。

時間帯によってスナップショット取得が遅い

スナップショットの取得は、時間帯によって遅れることがあります。

当サイトでは、サイトの設定を変更する前に手動でスナップショットを取得しています。しかし、その際にすぐにスナップショットが取得できず、数分から数十分待つこともあります。

このため、重要な作業を行う前には、スナップショットの取得に時間がかかることを考慮して、余裕を持って対応していきましょう。

私がよく使うシーン

コードを適用するとき

サイトにコードを適用する前に、スナップショットを取得しておくと便利です。

WordPressを運営していると、PHPやCSSなどのコードを追加・修正する機会が多くあります。正確にコードを修正できれば問題ありませんが、ちょっとしたミスでも思わぬエラーを引き起こすことがあります。

例えば、以下のような問題が発生する場合があります。

起こり得るコードエラー
  • PHP
    PHPのコードを間違えてエラー画面が出てしまう様子

    PHPのコードを間違えてエラー画面が出る様子の画像

  • CSS
    CSSのコードを間違えて背景色と文字色が重なってしまう様子

    CSSのコードを間違えて背景色と文字色が重なってしまう様子の画像

これらの問題が発生した際、事前にバックアップを取っていないと、サイトの復元が難しくなるだけでなく、最悪の場合にはサイトを失ってしまうリスクもあります。

このリスクを回避するために、コードを適用する前にスナップショットを取得しておくことで、不測の事態にも迅速に対応でき、安心して作業を進めることができます。

アップデートを行うとき

プラグインやテーマのアップデートを行う前に、スナップショットを取得しておくと便利です。

WordPressでは、以下のようなアップデートを頻繁に行います。

WordPressで起こり得るアップデートの一覧

  • プラグインの更新
  • WordPress本体の更新
  • WordPressテーマの更新

通常、これらのアップデートは問題なく完了することが多いですが、環境に合わなかったり、予期せぬ不具合が発生したりする場合もあります。

実際に当サイトでは、とあるWordPressテーマをアップデートした際、設定内容が保存されないというバグが発生しました。このとき、事前に取得していたスナップショットを使って、元の状態に復元できました。

このリスクを回避するために、アップデートを適用する前にスナップショットを取得しておくことで、不測の事態にも迅速に対応でき、安心して作業を進めることができます。

まとめ

SnapUpとは、さくらのレンタルサーバーとさくらのマネージドサーバーで使えるスナップショットとステージングサービスです。

このサービスを使うことで、サイトにトラブルが発生してもデータを復元したり、サイトの設定変更をテストしたりできるので、更新作業の安全性を高めてくれます。

使ってみた感想(バックアップ機能のみ):

メリット デメリット
  • 難しい設定ファイルを直接編集することなく、利用できる
  • 定期的にバックアップが取れるので、バックアップを取り忘れを防止できる
  • スナップショットを8つまでしか保存できない
  • 時間帯によってスナップショット取得が遅い

私がよく使うシーン

  • PHPやCSSなどのコードを適用するとき
  • WordPress本体やWordPressテーマのアップデートを行うとき

このような特徴から、SnapUpは簡単にスナップショットを取得でき、日々のサイト変更によるエラーからサイト消失のリスクを軽減する便利なサービスと感じました。

公式サイトを確認したい方は、こちらの「バックアップ&ステージングとは?」をご参照ください。

さくらのレンタルサーバーを詳しく知りたい

これから、WordPressでサイト運営をしてみたいという方に向けて、WordPressが運用できる「さくらのレンタルサーバー」のメリット・デメリットを分かりやすくまとめました。

さくらのレンタルサーバーの主な特徴は、以下の通りです。

・高いコストパフォーマンス
・無料で使えるサービスが多い
・分かりやすい操作画面

当サイトでは約3年間、さくらのレンタルサーバーを使用しており、その使用感を基にしたリアルな情報をお届けします。「どのレンタルサーバーを使うべきか?」で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください!